仕事の関係で体調不良になり、メンタルクリニックを受診しました。
その際、メンタルクリニックの先生から、薬を処方する話がありましたが、移植者で免疫抑制剤を服用しているため、服用してはいけない薬があるといけないため、一度断りました。その後、移植の先生に確認したことなどを書きます。
はじめに:移植後の心と体のケア
腎臓移植を受けた私たちは、免疫抑制剤を毎日服用しています。これは移植腎を守るために欠かせない治療です。一方で、移植後の生活には心の不調を感じることもあり、メンタルクリニックに通う方も少なくありません。心のケアは、移植後の生活の質を保つためにも大切な要素です。
メンタル薬の処方と不安
私もメンタルクリニックで「お薬を出しましょうか」と言われたことがあります。
ですが、移植者にとって新しい薬の服用は慎重に判断すべき問題です。免疫抑制剤との相互作用や副作用のリスクがあるため、すぐに移植担当医に相談しました。
専門的な注意点:免疫抑制剤と薬の相互作用
移植医の先生からは、「移植者が服用してはいけない薬は100種類以上あります」と言われました。
特に注意すべきなのは、免疫抑制剤(例:タクロリムス、シクロスポリンなど)が肝臓の酵素CYP3A4によって代謝されることです。
この酵素に影響を与える薬(一部の抗うつ薬、抗不安薬、抗精神病薬など)を併用すると、免疫抑制剤の血中濃度が変化し、拒絶反応や感染症のリスクが高まる可能性があります。
そのため、メンタルクリニックの先生には「処方予定の薬剤名を移植医に伝える」ことがとても重要です。移植医が確認したうえで、服用しても安全かどうかを判断してくれます。
おわりに:安心して治療を受けるために
移植者は複数の診療科にかかることが多く、薬の管理はとても複雑です。だからこそ、医師同士の連携が命を守る鍵になります。
私は、処方前に確認を取ることで安心してメンタルケアを受けることができました。同じような立場の方にも、「薬の名前を確認して主治医に伝える」という一手間が、自分の命を守る大切な行動になることを知ってほしいと思います。
心と体、どちらも大切にしながら、安心して日々を過ごしていきましょう。
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