米国株、AIラリー一服か?NYダウ・ナスダック続落の背景を探る

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ダウ・ナスダック続落:市場の息切れ感とその背景

2025年9月25日の米国株式市場は、主要指数が揃って続落。NYダウは前日比173.96ドル安の45,947.32ドル、ナスダック総合指数は113.16ポイント安の22,384.70で取引を終了しました。
AI関連銘柄を中心に牽引されてきた上昇相場に、ここ数日息切れ感が見られ、市場は次の材料を探る展開となっています。9月は歴史的にリターンが低い月とされる中、これまでの上昇が一服した印象です。

経済指標の強さが利下げ期待を後退させる

この日発表された米国第2四半期GDP確報値は年率3.8%増と、改定値の3.3%から上方修正されました。また、新規失業保険申請件数も市場予想を下回る強い内容となり、米経済の底堅さが示されました。
これにより、FRBによる早期利下げ期待が後退し、米国債利回りが上昇。株式市場にはネガティブな反応が広がり、特にグロース株に対する圧力が強まりました。

セクター別動向:テック株の明暗と個別銘柄の動き

テクノロジーセクターでは、エヌビディア(NVDA)が+1.64%と堅調に推移した一方、テスラ(TSLA)は-3.12%、オラクル(ORCL)は-4.61%と大きく下落。
インテル(INTC)はアップルやTSMCとの提携報道を受けて+6.66%と続伸。一方、カーマックス(KMX)は決算ミスで-20.49%の急落となり、個別銘柄の選別がより重要な局面に入っています。

今後の注目ポイント:PCE価格指数と金利見通し

市場の次なる焦点は、翌日に発表される8月のPCE価格指数。特にコア指数の前年比+2.9%という予想が、インフレと金利政策の方向性を占う重要な材料となります。
パウエル議長の発言も踏まえ、インフレ指標が予想を上回る場合、さらなる利上げ観測が強まり、株式市場にとっては逆風となる可能性があります。短期的にはボラティリティの上昇が予想され、リスク管理が求められる局面です。

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