株式投資(日本株 外国株)

下落相場に備える:S&P500・NASDAQの急落とショート戦略 ベアETFを考える

市場の急落とその背景2025年11月初旬、米国株式市場は大きな揺り戻しを迎えました。ダウは約250ドル安、S&P500は1.17%下落、ナスダックは2%を超える急落。この動きは一時的な調整なのか、それとも新たな局面の始まりなのか。背景には、AI関連銘柄の利益確定売り、政府機関の業務停止、そしてFRBの利下げ期待の後退など、複数の要因が絡んでいます。ハイテク株の調整:AIブームの副作用今年の米国株は「AIの年」と言われるほど、NVIDIAやPalantirなどのAI関連銘柄が市場を牽引してきました。しかし、過熱したバリュエーションに対する警戒感が高まり、好決算にもかかわらず株価が下落する「セル・...
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三重苦に揺れる米市場──政府閉鎖、ハイテク株、そして金利

朝、チャートを開いた瞬間、目に飛び込んできたのは赤く染まったローソク足の群れ。 ダウ、ナスダック、S&P500──三指数がそろって下落。市場は何を恐れているのか。チャートは楽天証券アプリ市場の動き(2025年11月6日)- ダウ:46,912.30(-398.70 / -0.84%) - ナスダック:23,053.99(-445.80 / -1.89%) - S&P500:6,720.32(-75.97 / -1.11%)この下落の背景には、三つの重たいリスクがある。政府閉鎖──36日目の現実米政府機関の閉鎖が長期化し、経済活動に影を落としている。 空港の減便、連邦職員の給与未払い、消費者心理...
不動産(投資)

高値売却の裏で眠る物件たち:ボロ戸建て投資の出口戦略に潜むリスク

不動産投資は否定してません。というより、むしろ興味があります。ただ、ボロ戸建て投資には不安があり、そちらについて書いてみたいと思います。ボロ戸建てを安く買ってDIYでリフォーム→賃貸で収益化このスタイルの不動産投資が注目を集めています。 しかし、未経験の私から見ても、いくつかの懸念点が浮かび上がります。成功事例の裏にある“出口の不確実性”- 高値売却できた物件は、立地・築年数・施工品質など、条件が揃っていた可能性が高い- 一方で、売れ残る物件は地方・古すぎる構造・流動性の低さが共通点出口戦略の難しさ| 戦略 | 難易度 | 懸念点||高値売却|高|買い手がつかない可能性||賃貸継続|中|空室リ...
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割高の代償か、暴落は買いか?──11月4日米国市場の真実

2025年11月4日、米国市場は主要3指数が揃って急落する異例の展開となりました。ダウ平均は47,085.24ドル(-0.53%)、NASDAQは23,348.63ドル(-2.03%)、S&P500は6,771.55ドル(-1.17%)と、特にハイテク中心のNASDAQが大きく売られました。この下落は単なる一時的な調整なのか、それとも割高の代償なのか──そして、今こそ「暴落は買い」の格言が試される時なのかもしれません。急落の背景──熱狂の冷却と警告の連鎖今回の急落には、複数の要因が複雑に絡み合っています。- AI関連銘柄の過熱感 パランティアやNVIDIAなど、AIテーマで急騰していた銘柄が利...
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資産形成の二段構え:米国株で増やし、日本株で守る投資戦略

はじめに:投資は“順番”が大事投資を始めるとき、どこに資金を投じるかはもちろん大切ですが、「どのタイミングで、どの市場に入るか」も同じくらい重要だと感じています。 私はまず、資産を増やすフェーズではアメリカ株を選び、ある程度の資金が貯まったら、日本株にシフトしていく予定です。 この“二段構え”の投資戦略には、明確な理由があります。第1段階:アメリカ株で“増やす”アメリカ市場は、世界の成長エンジンとも言える存在。 特に中小型の成長株やテーマ性のある企業(AI、宇宙、再生エネルギーなど)は、まだまだ伸びしろがあると感じています。- ✅ 成長スピードが速い - ✅ 情報開示が進んでいて、投資判断がし...
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光学から量子へ:OPTXが描く未来と提携戦略

量子技術の夜明けとOPTXの立ち位置量子コンピューティング、量子通信、量子センシング——これらの技術が次世代の産業革命を牽引する中、OPTXは光学・フォトニクス分野で静かに存在感を高めています。NASDAQ上場の小型株ながら、量子関連銘柄としてのポテンシャルが注目され始めています。企業概要:OPTXの技術と量子との接点OPTXは、マイクロレンズ、低軌道衛星用光学部品、暗視ゴーグル用光学系などを製造する米国企業。特に、商業核融合エネルギーや量子センシング向けの光学機器の開発に関与しており、量子技術のインフラを支える立場にあります。設計から製造、コーティング、テストまで一貫した光学ソリューションを...
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日経平均 1980年以降の暴落の記憶:チャートが語る日本経済の転換点

はじめに日経平均の年足チャートは、単なる価格の推移ではない。そこには、政策の迷走、世界情勢の激変、企業の苦悩、そして投資家の感情が刻まれている。この記事では、過去40年の代表的な暴落年を振り返りながら、日本経済の転換点を読み解いていく。1987年:ブラックマンデー10月19日、米国市場が突如崩壊。翌20日、日本市場も連鎖的に暴落し、日経平均は1日で約15%下落。原因はプログラム売買の暴走と金利上昇懸念。市場は「機械が市場を壊した」と恐怖に包まれた。1990年:バブル崩壊の始まり1989年末、日経平均は史上最高値38,957円を記録。しかし、地価高騰への警戒と金融引き締め策(公定歩合の急上昇、総...
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LAES(シールSQ)急騰からの冷却:量子関連株の熱狂とその後

以前、ブログで書いた銘柄です。2024年12月LAESとは何者か?LAES(Sealsq Corp)は、スイスを拠点とするセキュリティ半導体企業で、ポスト量子暗号技術を中心に事業を展開しています。IoT、AI、軍事、医療など多様な分野での応用が期待されており、量子コンピューター時代に不可欠な「耐タンパー性」や「セキュアマイクロコントローラー」の技術が注目されています。2024年12月にこの銘柄について初めてブログを書いたときは、まさに“熱狂のピーク”でした。チャートは楽天証券アプリ0.3ドル→11ドル→7ドル—価格推移が語る市場心理2024年11月、LAESの株価はわずか0.3ドル前後でした。...
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ASTSに賭けた理由──4ドルで拾い、20ドルで信じた“空の通信革命”

はじめに──誰も見ていない時に拾った希望AST SpaceMobile(ASTS)という銘柄に初めて出会ったのは、まだ市場でほとんど話題になっていなかった頃。株価は4ドル台。正直、情報も少なく、リスクは高かった。でも、「これは来るかもしれない」という直感があった。その後、株価は上昇し、20ドル台に達したタイミングで買い増しを決断。今思えば、あの判断には確信と不安が入り混じっていた。結果として、現在の平均取得単価は5ドル台。数字だけ見れば地味かもしれない。でも、この数字には僕の希望、葛藤、そして未来への期待が詰まっている。楽天証券 アプリにてASTSのビジョン──スマホと衛星が直接つながる世界A...
仮想通貨(Cryptocurrency)

知らずに飛び込んだ仮想通貨:300万円が30万円になったリアル― 半減期も知らなかった投資初心者の記録 ―

日本株で掴んだ大きな利益投資を始めたばかりの頃、僕は日本株で思いがけず300万円の利益を得ることができた。銘柄選びもタイミングも、今思えば偶然だったかもしれない。でもその成功体験が、「もっと増やせるかもしれない」という欲を生んだ。当時の僕は、投資の知識も経験も浅く、勝った理由すらよくわかっていなかった。仮想通貨という“熱狂”の世界へ2014年、ビットコインがニュースやSNSで話題になっていた。「これからは仮想通貨の時代だ」「億り人が続出している」――そんな言葉が飛び交い、僕の心は一気に熱を帯びた。でも正直に言うと、「半減期」なんて言葉も知らなかったし、ビットコインの仕組みも理解していなかった。...