◆導入
2024年に一度 100ドル超まで急騰し、その後 50ドル台まで急落。激しいボラティリティを経て、2025年に再び上昇基調へ戻ってきた **AST SpaceMobile(ASTS)**。
「またテーマ株の一時的な盛り上がりなのか?」
「いや、ついに“スマホ直結の宇宙通信”が実用レベルになってきたのか?」
このテーマは日本の個人投資家にも人気があり、検索ワードでも急上昇しています。
この記事では
**急騰の背景
→ 今後の株価展望
→ 投資で気をつけたい点**
をわかりやすく整理し、個人投資家が判断しやすいようにまとめます。

◆ASTSが急騰している理由
ASTS の再上昇には、単なる思惑ではない“複数の材料”が重なっています。
1. 新衛星「BlueBird 6」の打ち上げ期待
ASTS が次に打ち上げる **BlueBird 6** は、今後の衛星ネットワーク構築で極めて重要な機体とされます。
「予定どおり打ち上がるか?」
「通信テストが成功するか?」
このスケジュールに対する期待が上昇の第一のトリガーになりました。
2. 衛星ネットワーク構築と大量生産の加速
ASTS は直接スマホと通信できる“基幹衛星”を多数配備する計画を進めており、
**
・生産ラインの拡大
・打ち上げペースの加速
・カバレッジエリアの拡大
**など、
具体的に前へ進み始めています。
「いよいよ“実事業”に入る段階」
と市場に受け取られ、買いが増えました。
3. 通信キャリアとの契約が進展
AST は複数の世界的通信キャリアと連携しています。
特に最近では、
**「実際に商用サービスとして使うための契約」**
というフェーズに移行しつつあり、将来の収益化がより現実味を帯びています。
この“キャリアとの商業契約”は、テーマ株の域を脱する重要な材料であり、株価上昇の大きな要因になりました。
4. 「宇宙 × 通信 × スマホ直結」の物語性が強い
AST の描く未来は非常にシンプルで、非常に強烈です。
**「専用アンテナなしで、普通のスマホがどこでも繋がる」**
特に個人投資家にとっては理解しやすく、夢があるテーマ。
この物語性が、株価のボラティリティを増幅しながらも、買いを呼び込む原動力になっています。

◆年末〜2025年の株価展望(シナリオ別)
ASTS は“明確な成長期待”がある一方で、
“リスクも大きい”
典型的なハイベータ銘柄です。
そこで、個人投資家向けに
**現実的なシナリオ別レンジ**
をまとめます。
【強気シナリオ】
80〜110ドル
以下が順調に進行した場合、株価は再び 100ドルラインを試す可能性があります。
* BlueBird 6 の打ち上げ成功
* 新規キャリアとの契約発表
* サービスエリア拡大のロードマップ更新
* グロース株への資金流入(年末相場の追い風)
特に「実利用開始のニュース」は強烈な材料になりやすい。
【中立シナリオ】
50〜70ドルで上下
現状の期待感は高いため、材料が出なかった場合や市場環境が悪化した場合は、このレンジでのボックス相場が続くと思われます。
* 打ち上げ遅延
* 収益化の見通しが弱い
* 決算での赤字継続
* 金利動向でグロース株が売られる「材料期待 → 失望売り」の典型的な動き。
【弱気シナリオ】
40ドル台
次のような“悪材料コンボ”が重なると厳しい展開もありえます。
* 打ち上げの延期
* 技術的トラブル
* キャリアとの契約縮小
* 追加増資(希薄化)
* グロース全体の急落
特に増資リスクは外せません。
◆投資する際に気をつけるべきポイント(個人投資家向け)
1. 赤字継続で収益モデルは未確立
宇宙通信事業は巨額投資が前提で、ASTS も赤字が続いています。
黒字化のタイミングはまだ読みにくく、“未来の収益”を買う銘柄だと理解しておく必要があります。
2. 衛星開発・運用には技術リスクが多い
* 打ち上げ遅延
* 衛星の故障
* 通信品質の問題
など、事業の不確実性が非常に高い領域です。
3. ボラティリティが大きく“短期売買の餌食”になりやすい
話題性が高いため、テーマ性で買いが集まりやすく、材料が出ないとすぐ売られる特徴があります。
資金管理が最重要。
4. 長期投資なら“成功確率”を見てポジションサイズを調整
宇宙通信市場は成功すれば巨大ですが、競合も多く、開発コストも莫大です。
**「成功したら大きいが、失敗リスクも大きい」**
この前提で、
* 資金の 3〜5%以内
* 長期で“夢を買う”枠
といった扱いで入る投資家が多い印象です。
◆まとめ:ASTSは“夢のある大型テーマ株”
ASTS の急騰には、
* 新衛星の打ち上げ期待
* キャリア契約の進展
* 大型テーマとしての物語性
という複数の材料が重なっています。
一方で、
* 赤字継続
* 技術的リスク
* 事業化までの長い道のり
といった不確実性も大きい銘柄です。
つまり、ASTS は
**“夢のあるハイリスク・ハイリターン枠”**
と割り切って向き合うのが賢明です。
年末〜来年にかけては、
**80〜110ドルの上昇シナリオ**
から
**50〜70ドルの揉み合い**
まで、材料次第で幅広い展開が考えられます。
夢を追う投資家には面白い銘柄ですが、
ポジション管理とニュースチェックは必須です。
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