2026年4月8日、アメリカとイランが「2週間の停戦」で合意したとの報道を受け、日経平均は一時2800円を超える歴史的な急騰となりました。

市場を覆っていた“戦争リスク”が一気に後退し、売られすぎていた日本株に買い戻しが殺到。
特に強かったのが、これまで大きく売られていた半導体関連株です。今回、大きく上昇した主な銘柄は以下の通りです。
- キオクシアホールディングス(285A)
- マルマエ(6264)
- アドバンテスト(6857)
- 日本電子材料(6855)
これらの銘柄は、停戦報道をきっかけに一気に資金が流入しました。
なぜ半導体株がここまで上がったのか?
今回の上昇は、単なる“停戦ご祝儀”ではありません。
キオクシアホールディングスは、NAND型フラッシュメモリ大手として、AI向けサーバー需要の拡大が期待されています。もともと成長期待の高い銘柄でしたが、中東情勢悪化で売られていました。そこに停戦報道が入り、一気に買い戻しが入りました。
マルマエは、半導体製造装置向けの精密部品を手掛ける会社です。半導体工場への設備投資が再び拡大するとの期待から、景気敏感株として強く反発しました。
アドバンテストは、AI半導体向け検査装置の本命銘柄です。米国のAI関連株が再び買われたことに加え、原油価格下落で金利上昇懸念が後退。グロース株に資金が戻り、アドバンテストは真っ先に買われました。
日本電子材料も、半導体検査に使うプローブカード関連として注目されました。アドバンテストなど半導体関連が上昇する局面では連動しやすく、個人投資家からも人気が集まりやすい銘柄です。
原油急落でエネルギー株はどうなった?
停戦報道を受けて、原油価格は急落しました。
これまで「戦争リスク」で買われていたエネルギー関連株は、一転して利益確定売りが出やすい流れになっています。
特に注目されるのは、
- INPEX
- ENEOSホールディングス
- 石油資源開発
といった原油高メリット銘柄です。これらの銘柄は、中東情勢悪化で原油価格が上がると利益が増えるため、ここ数週間で大きく上昇していました。
しかし、今回の停戦で「原油高が落ち着くのでは」と見られ、一時的に売られやすくなっています。
ただし、ここで注意が必要です。
今回の停戦は、あくまで「2週間限定」です。正式な和平ではありません。
もし2週間後に停戦が延長されれば、原油価格はさらに下がり、INPEXやENEOSホールディングス、石油資源開発などは軟調になる可能性があります。
逆に、停戦が破綻して戦争が再開すれば、原油価格は再び急騰し、これらのエネルギー関連株が再び主役になるでしょう。
2週間後、どの銘柄が勝つのか?
シナリオ1:停戦延長・正式和平
最も株式市場にとって良いシナリオです。
この場合、
- キオクシアホールディングス
- マルマエ
- アドバンテスト
- 日本電子材料
といった半導体株が、さらに上昇する可能性があります。
特にアドバンテストは、AI需要の追い風もあるため、今回の上昇が「始まり」に過ぎない可能性もあります。
シナリオ2:停戦は続くが、不安も残る
最も現実的なのが、このパターンです。
停戦は延長されるものの、「また悪化するかもしれない」という不安が残るため、半導体株もエネルギー株も上下を繰り返す展開になります。
この場合は、強い銘柄だけがさらに上がる“選別相場”になります。
アドバンテストやキオクシアホールディングスが高値を更新できるか。
INPEXやENEOSホールディングスが底堅く推移するか。
この2つが、今後の相場を読む重要なポイントになりそうです。
シナリオ3:停戦破綻、再び戦争へ
最悪のケースです。
もし停戦が破綻すれば、今回急騰した半導体株は再び急落する可能性があります。
- キオクシアホールディングス
- マルマエ
- アドバンテスト
- 日本電子材料
は、短期間で大きく下落するリスクがあります。
その一方で、
- INPEX
- ENEOSホールディングス
- 石油資源開発
などのエネルギー株や、防衛関連株が再び急騰する可能性があります。
今、投資家が見るべき3つのポイント
今後2週間で、投資家が特に見るべきポイントは3つです。
- 原油価格がさらに下がるか
- アメリカとイランの協議が延長されるか
- アドバンテストやキオクシアホールディングスが高値を維持できるか
もし半導体株が急騰後も崩れず、高値を維持できるなら、市場は「停戦は本物」と考え始めているサインです。
逆に、数日で急落し始めるなら、「2週間後に再び悪化する」と警戒している可能性があります。
今回の日経平均2800円高は、“戦争が終わった”から上がったのではありません。“最悪の未来が、2週間だけ先送りされた”ことで上がった相場です。
だからこそ、本当の勝負は2週間後。半導体株がさらに飛ぶのか。 それとも、再びエネルギー株の時代が来るのか。
今の相場は、その分岐点に立っています。
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